渋谷のカフェは数え切れないほど行きましたが、今更ながら「こんな場所があったんだ!」と感動してしまったのが、「紅茶の店 ケニヤン」さん。
アパレルショップやカフェが立ち並ぶ神南エリアにありながら、半地下にあるため知らずと通り過ぎていた方も多いのではないでしょうか…。
温かみのあるこの看板が目印です。
そもそも渋谷に数あるカフェの中でも、紅茶を売りにしているお店はここくらいという稀有な存在なのですが…。
創業は35年前というから驚きです。
店内は、いわゆる昔ながらの喫茶店風。
時代の流れで、いまは禁煙席の方が多いというのも嬉しいですね。
8割以上のお客さんが注文する名物メニューは、「アイミティ」(アイスミルクティー)。
濃いめに抽出した紅茶をミルクやシロップで割ったもので、なんとお値段380円。
茶葉の風味とミルクのコク、しっかりした甘みがクセになります。
たっぷり飲みたいという方にはラージサイズも。ビックなグラスでも480円でお得です。
アイミティと並ぶ名物は、チャイミティ380円。
その他、紅茶はすべてポットで500円均一というのもリーズナブル。
紅茶もすべてミルクに合うように煮出しているそうで、ここの紅茶はミルクを加えて飲むのが主流のようです。
自家製のスイーツは、常時8種類ほど。
バナナケーキや紅茶ケーキ、クリームチーズなどオーソドックスで懐かしさのあるケーキが並びます。
バナナケーキは、ケーク系かと思ったら生クリームたっぷりのスポンジでした。
素朴なおいしさで、また食べたくなります。
レトロなメニュー表は、オーナーの奥様の手描きなんだとか。
紙っぺら1枚のカフェが多い中、逆に新鮮に映って素敵です。
実はこちら、いわゆる喫茶店的な食事メニューも充実していて、それ目当てのお客さんも多いのです。
ランチは、自家製ハンバーグやアイリッシュカレーが定番で、日替わりでコロッケやシチューなど計4種類。
そして終日食べられるのが、各3種あるドリアとスパゲッティです。
写真は、ベーコンとたまごのドリア。
ドリンク(アイミティももちろん選べます)付きで1080円。
白いご飯の上にホワイトソースという家庭的な味ですが、ほっとするおいしさ。何よりボリュームがすごいですね。
スタバやタリーズもいいけれど、たまにはこうした個人店でゆっくりお茶を飲むのもいいですよね。
移り変わりの激しい渋谷で、ずっと変わらずにある安心感も、お客さんを惹きつける理由なんでしょう。
渋谷に来たら、また寄ってしまいそうです。